バズる動画に共通する「コメント欄設計」とは?視聴者を巻き込む演出テクニック

バズる動画に共通する「コメント欄設計」とは?視聴者を巻き込む演出テクニック

「動画がバズるかどうかは、コメント欄で決まる」と言っても過言ではありません。 2025年の最新アルゴリズムにおいて、コメントや保存といったエンゲージメント指標は、単なる再生数以上に重要視されています。

ヒットメーカーたちは、偶然コメントがついているのではなく、**「どのようなコメントを書かせるか」を脚本段階から計算(設計)**しています。今回は、視聴者が思わず書き込みたくなる「コメント欄設計」の極意と演出テクニックを解説します。


1. 「神コメ(噛みコメ)」を逆算して脚本を書く

バズる動画の制作者は、投稿した動画にどのような「神コメント(多くの『いいね』がつく共感コメント)」がつくかを予測し、そこから逆算して脚本を書いています。 これを意図的に引き出すためのパターンは主に3つあります。

① 「代弁系」コメントを狙う

視聴者が心の中で思っているけれど言葉にしにくい感情を、キャラクターのセリフや行動で代弁させます。

  • :「子供を成長させるんじゃなくて、親も一緒に成長するのが家族だよね」といったコメントがつくような、感動的なテーマ設定にする。

② 「ツッコミ待ち」の隙を作る

シリアスな展開の中に、あえて違和感のある小道具や行動を紛れ込ませ、視聴者に「いや、そこおかしいだろ!」とツッコませる余白を作ります。

  • 演出テクニック:支払いのシーンで、ブラックカードのようにカッコよく「QUOカード」を出すなど、緊張と緩和のギャップを作ることでコメントを誘発します。

③ 「キャラ萌え」を加速させる

特定のキャラクターを「守りたい」「可愛い」と思わせる演出を徹底します。

  • 演出テクニック:弱気な女の子のキャラクター設定なら、ト書き(脚本の指示)に「眼鏡をかけてうつむき加減で」と指定したり、ハグしながらセリフを言わせたりして、視聴者が「〇〇ちゃん尊い」と書き込みたくなる導線を作ります。

2. 議論を巻き起こす「あるある」と「違和感」

コメント欄が活性化する最大の要因は、視聴者同士の「議論」や「共感」です。

「それはありえない」と言わせる

誰もが経験する「あるある」設定の中に、倫理的に際どい行動や、賛否が分かれる行動を混ぜます。

  • 具体例:彼女との喧嘩の相談を「別の女友達」にするシーンを入れる。「普通、異性に相談しないでしょ!」「こういう女いるよね」といった、視聴者の実体験に基づく義憤や共感のコメントが殺到し、エンゲージメントが高まります。

あえて情報を「隠す」演出

企業のPR動画などで有効なのが、商品や情報を「あえて見せない」テクニックです。

  • 演出テクニック:商品のラベルが見えそうで見えないように撮影したり、詳細を語りすぎずに曖昧にすることで、「あの商品は何?」「詳しく知りたい」という質問コメントを自然発生させます。

3. コメント欄は「次の企画の宝庫」

投稿後のコメント欄は、単なる感想の場ではなく、次のヒット作を生むためのマーケティングデータです。 制作チームは、バズった動画のコメント欄を徹底的に分析し、「なぜバズったのか」「視聴者はどのポイントに感情を動かされたのか」というインサイト(本音)を抽出しています。

  • PDCAサイクル
  1. 狙ったコメントがついたか確認する(答え合わせ)。
  2. 予想外の反応があれば、それが新しい「視聴者の欲求」であると捉える。
  3. そのインサイトを次の脚本のテーマや演出に反映させる。

このように、視聴者の反応を次作に取り入れることで、アカウントと視聴者との間に双方向のコミュニケーションが生まれ、熱狂的なファンベースが形成されていきます。


まとめ:コメント欄は「作品の一部」

縦型ショートドラマやSNS動画において、コンテンツは動画の中だけで完結しません。 **「動画本編 + コメント欄」**がセットになって初めて一つのエンターテインメントになります。

「面白い動画を作る」だけでなく、「視聴者に何を語らせたいか」を設計図に組み込むこと。それが、アルゴリズムに愛され、視聴者を巻き込む最強の演出テクニックです。